ヘルスプロモーションとは、

 「人々が自らの健康を決定づける要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」
                                                                     のことである。

                                                         1986年オタワ憲章(WHOによる)より


   ご挨拶

 健康とは、WHOによると、病気や病弱な状態がないということではなく、肉体的、精神的、社会的にも健全な状態とされる。

 また健康と病気は、二元的に完全に分離した状態ではなく、常に変動し、連続的な状態でもある。

 私たちがここで目指すのは、単に肉体的健康を維持し、病気を予防することに役立てる情報を提供するということだけではなく、人間を全体として包括的に捉え、ホリスティックな存在として、精神的・社会的側面をも配慮し、個々の人生に応じた健康の維持増進、ウエルネスケアができるよう、病気があっても元気で生き生きとした幸せな生活が送れるように情報を発信する場を提供することである。

 現代医療は西洋科学的医学をベースに病気の治療に力を注いできた。しかし、それだけでは補いきれない限界がみえてきたことも確かである。それに伴い、伝統医学などを含む相補・代替医療を見直す動き起きてきた。

 実際、2002年における米国民の代替医療利用率は62%であり、日本における調査でも2001年度調査では76%の人が西洋医学以外の代替医療を利用しているという報告もある。こういった中で、自己判断で代替医療を利用したことによる弊害も報告されており、有効かどうかの判断や適切な利用には正しい情報の普及も不可欠である。

 当アカデミーでは西洋科学的医学に基づく理論的・実践的情報のみならず、代替医療も適切に取り入れセルフケアなどに活用できるよう科学的データーに裏付けられたもの、伝統的に用いられ有効性があるものなどから医師の目を通して統合医療的観点で正しく情報を提供していくことが目的である。

ヘルスプロモーションアカデミー